A1.お墓が完成して、すべての準備ができたら住職にお願いして、お墓に魂を入れてもらいます。これを開眼供養といい、ただのお墓から、仏さまの心を入れる供養で「入魂式」「魂入れ」とも呼び、お墓に永遠の生命を与える儀式のことです。 最近の開眼供養は、お墓が完成して最初のお彼岸やお盆の仏事に合わせて、家族を中心に主だった親戚の人も集まって行っております。
A2.最近、霊園の場合は開眼供養と納骨供養、そして四十九日法要をまとめて行うケースが増えています。多くの方に遠方からはるばる集まってもらうわけですから、従来の仏事のルールから、かなり簡素化傾向にあります。その後、年忌法要は、まちまちですが、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌が多いようです。
A3.墓地を購入するといっても、購入するのは「使用権」で「所有権」ではありません。つまり永代使用権とは、墓地にお墓を建てて、遺骨を埋葬し、永代にわたって使用できる権利のことです。 管理料は、霊園や寺院の環境整備、運営に要する費用で、毎年決められた金額を支払わなくてはなりません。 注意したいのは、もし管理料などの支払いが何年も滞ると、永代使用権を取り消される場合があります。
A4.お墓を生前に建てることを「寿陵(じゅりょう)と呼び、中国では、健康と長寿を意味し、秦の始皇帝をはじめ、歴代の皇帝が生前に自分のお墓をつくり、また日本でも聖徳太子が寿陵墓を作った記録があります。 最近のデータでは、生前にお墓を建てる方は60%です。 メリットとして、自分たちが眠るお墓の立地、環境などを確認できることや、息子、娘に経済的負担をかけないこと、相続税がかかる前に費用支出が終了しているので、税金が得なことがあげられます。